伊勢野村(読み)いせのむら

日本歴史地名大系 「伊勢野村」の解説

伊勢野村
いせのむら

[現在地名]八潮市伊勢野

古利根川(中川)右岸の沖積地に位置し、南は大瀬おおぜ村。鎮守天神社(現天満神社)南方の耕地名を蔵後小畝町くらのうしろこせまちといい(郡村誌)、伊勢神宮の貢納物を保管した蔵跡と伝える。「風土記稿」には「里正金二郎カ祖先伊勢国松坂ヨリ当村ニ来リ、開墾セシヲモテ村名トセシト云」と記されるが、浅田家系図(朝田家蔵)では慶長六年(一六〇一)に仁右衛門が兄長右衛門(現草加市の長右衛門新田の開発者)とともに足立郡与野から来住、仁右衛門はこの地を開墾して土着したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android