元大坂町(読み)もとおおさかちよう

日本歴史地名大系 「元大坂町」の解説

元大坂町
もとおおさかちよう

[現在地名]中央区日本橋人形町にほんばしにんぎようちよう一丁目

甚左衛門じんざえもん町の東に続く片側町で、東は住吉すみよし町、北は堀江六軒町ほりえろつけんちよう新道・堺町横さかいちようよこ町、南は銀座に接する。天正年中(一五七三―九二)に移住してきた大坂商人拝領地という(日本橋繁盛記)。徳川氏入国まもない頃は湊津であり、大坂からの廻船がひっきりなしに入港していたことから大坂町とよばれていたが、新大坂町が起立するに及び元の字を冠したともされる(新撰東京名所図会)。国会図書館蔵寛永江戸図には「本大坂丁」「新大坂丁」双方の名があり、享保一〇年(一七二五)の分間江戸大絵図で「元大サカ丁」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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