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江戸買物独案内(読み)えどかいものひとりあんない

日本歴史地名大系 「江戸買物独案内」の解説

江戸買物独案内
えどかいものひとりあんない

二巻・付一巻三冊 中川五郎左衛門編

成立 文政七年自序

写本 国立国会図書館・国立公文書館内閣文庫・国立国文学研究資料館史料館祭魚洞(抄本)・都立中央図書館東京誌料ほか

解説 江戸の業種別の商店案内だけをまとめたもの。商売の店・飲食店など二千六二二店を収録して商品購入の便をはかった。記述には店の宣伝文や挿絵説明もあり、商品をいろは順に配列し、編纂している。

活字本江戸町人の研究」第三巻所収

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 抄本

世界大百科事典(旧版)内の江戸買物独案内の言及

【買物独案内】より

…単なる商人仲間名鑑とは異なり,薬品などの広告文や飲食店なども含み,店名広告の情報的価値を認識して作られている。1820年(文政3)刊《商人買物独案内》(大坂),24年刊《江戸買物独案内》などが代表例。形態は横本が多い。…

【カタログ】より

…カタログは1470年代にヨーロッパで本のリストとして登場し,アメリカでは19世紀末から,シアーズ・ローバック社に代表される,カタログで直接に多数広範な顧客から受注を得るカタログ商法が発達した。日本では1780年(安永9)に江戸で出された《自遊従座為(じゆうじざい)》が最も古いが,約2400戸の商家が収録された1824年(文政7)の《江戸買物独案内(ひとりあんない)》(買物独案内)も案内カタログとして逸品である。今日,印刷物としてのカタログは,きわめてさまざまな形態で大量にはんらんしているが,その総量はとらえがたい。…

【仕出屋】より

…会席料理などのフルコース,ないしはそのなかの数品を供するのが本来で,そばやすしの出前とはニュアンスを異にする。《江戸買物独案内(えどかいものひとりあんない)》(1824)を見ると,高級料亭の大半が仕出しを行っている。山谷(さんや)の八百善は江戸第一と称された店だが,一時は仕出専業であった。…

※「江戸買物独案内」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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