其綿村(読み)そのわたむら

日本歴史地名大系 「其綿村」の解説

其綿村
そのわたむら

[現在地名]飯山市大字其綿

東は山岸やまぎし村、西はよし村、南は虚空蔵こくぞう山の山麓岩井いわい(現中野市)に接する。

中世木島郷底和田そこわたと称した。天文一一年(一五四二)まで諏訪社下社秋宮の第四之御柱造宮役を務めているのが初見である。「秋宮四之御柱造宮之事、去天文拾壱年之年迄者、木島上下・野坂田・底和田・安田、右郷中より取沙汰仕、御柱立申候」(「諏方伊賀守注文状案」下諏訪秋宮造宮帳)。この後天正六年(一五七八)にも先規にならって秋宮四之御柱造宮役を木島郷で沙汰しているが、その役料をみると天文一一年のとおり、底和田・安田で合一〇貫四〇〇文(代官惣左衛門)、野坂田で九貫一〇〇文(代官岩井平右衛門尉)、下木島で一六貫一〇〇文(代官柳沢源右衛門尉)、上木島で一八貫六〇〇文(代官計見次郎右衛門尉)、総都合五四貫二〇〇文となっている(下諏訪秋宮造宮帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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