切て回る(読み)きってまわる

精選版 日本国語大辞典 「切て回る」の意味・読み・例文・類語

きっ【切】 て 回(まわ)

  1. あちらこちらと手当り次第に切る。
    1. [初出の実例]「あれに馳せあひ、これに馳せあひ、きてまはるに」(出典:平家物語(13C前)九)
  2. 物事を処置するのに、中心になって活動する。
    1. [初出の実例]「地代から貸金の催促まで家事一切独(ひとり)で切って廻る程あって」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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