十七条城跡(読み)じゆうしちじようじようあと

日本歴史地名大系 「十七条城跡」の解説

十七条城跡
じゆうしちじようじようあと

[現在地名]巣南町十七条

西浦の城山にしうらのしろやまという低丘上にあった室町時代から近世初頭の平山城。「新撰美濃志」によれば城主船木三郎頼胤は土岐頼員の子で、暦応元年(一三三八)病死、法号秀山道供と美江みえ寺の過去帳に載る。ただ土岐系図に頼胤がみえず頼員の弟で船木姓を称した頼重と同人か。享禄年間(一五二八―三二)林佐渡守正長が城を改築して居城した。正長の長子玄蕃は永禄五年(一五六二)織田信長方と斎藤龍興方との軽海かるみ合戦で討死、次子正三が継承し天正六年(一五七八)死去まで在城したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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