堤を切る(読み)つつみをきる

精選版 日本国語大辞典 「堤を切る」の意味・読み・例文・類語

つつみ【堤】 を 切(き)

  1. 堤を切りくずす。また、転じて、それまでの状態感情・気持などが一気にくずれる。感情・涙などがあふれる。堰(せき)を切る。
    1. [初出の実例]「五日の朝、堤を切候へば、水滝になって落行声千雷のごとし」(出典:太閤記(1625)三)
  2. 淫水を漏らす。
    1. [初出の実例]「たまたまあふは思い出の恋川腎水高浪うたせて随分たしなみふかき女にも堤をきらせ、子種よく新田をみなつきながさせ」(出典:浮世草子・色里三所世帯(1688)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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