大志野(読み)おおしの

日本歴史地名大系 「大志野」の解説

大志野
おおしの

黒田庄内にあり、古代の大志野村が一郷を形成したとみられる。文永二年(一二六五)一一月三日の住吉神領杣山四至并造替諸役差定書(大川瀬住吉神社文書)によると、摂津住吉社の造営のため大志野村は紙一五帖、白米・大豆各二斗などを負担している。正応三年(一二九〇)には大志野が一反の宝張布を関白近衛家基に出しており(「宝張布所進諸庄目録」近衛家文書)、同じ頃近衛家から某寺の修理用途料として大志野に布一千疋が割当てられている(年月日未詳「某寺修理用途支配注文」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android