小国番所跡(読み)おぐにばんしよあと

日本歴史地名大系 「小国番所跡」の解説

小国番所跡
おぐにばんしよあと

[現在地名]温海町小国

越後国との国境近く、庄内藩によって置かれた小国街道の番所。小国口関所ともいわれた。つるおか城下より八里に位置(鶏肋編)元禄(一六八八―一七〇四)や天保期(一八三〇―四四)作製の小国口関所絵図(鶴岡市郷土資料館蔵)などによれば、南北に通ずる一本道の両側に家が並び、街村の形態をなす小国村本郷集落の南端にある。冠木門と柵木によって区画され、その内側に道を挟んで二つの番所があった。一方は下御番所とよばれ、たて山の麓には上御番所があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報