師走浪人(読み)シワスロウニン

デジタル大辞泉 「師走浪人」の意味・読み・例文・類語

しわす‐ろうにん〔しはすラウニン〕【師走浪人】

歳末には忙しい世間から相手にされないところから》落ちぶれてみすぼらしい浪人。また、みすぼらしい身なりをした人のたとえ。
「引けば破れる、つかめば跡に師走坊主―」〈浄・阿波鳴渡

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精選版 日本国語大辞典 「師走浪人」の意味・読み・例文・類語

しわす‐ろうにんしはすラウニン【師走浪人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 年の暮れはだれもが忙しくて、浪人は相手にされないところから ) おちぶれて姿のやつれた浪人。また、その様子の者にたとえていう。師走坊主。
    1. [初出の実例]「是ひけばやぶれるつかめば跡にしはす坊主師走浪人」(出典:浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)上)

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