歳末(読み)サイマツ

精選版 日本国語大辞典 「歳末」の意味・読み・例文・類語

さい‐まつ【歳末】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 年のすえ。年のくれ。年末。歳暮(さいぼ・せいぼ)。歳晩。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「例歳末読経初」(出典:御堂関白記‐寛弘四年(1007)一二月一四日)
    2. 「年はすでに暮れなんとすれ共歳末・年始の営みにも及ばず」(出典:平治物語(1220頃か)上)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐王允伝〕
  3. 年末の挨拶。また、それに伴う贈り物
    1. [初出の実例]「さいまつとて、おやしんるゐの方よりとて、めんめんにおとづれどもあり」(出典:大山寺本曾我物語(南北朝頃)四)

さい‐まち【歳末】

  1. 〘 名詞 〙 「さいまつ(歳末)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「さいまちの御れいとも御申あり」(出典:御湯殿上日記‐文明一二年(1480)一二月二四日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「歳末」の読み・字形・画数・意味

【歳末】さいまつ

年末。

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