デジタル大辞泉
「浪人」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
浪人【ろうにん】
主家を持たない武士態の者。牢人とも。本来は戸籍を離れた浮浪人。主君を離れて禄を失った武士は,戦乱期には軍功による再仕官もできたが,江戸時代,幕藩体制の確立以後は困難になった。とくに家康・秀忠・家光の3代の時代には大名改易などでその数は多く,家光晩年の1650年ごろには40万〜50万人にものぼったという。大量の浪人発生は慶安事件などを起こすに至ったため,幕府は大名・旗本の統制を緩和し,浪人発生の減少に努めた。なお浪人は士籍を失ったのちも苗字帯刀を許されて武士の体裁を保ったが,裏店の借家に住まい,身柄は町奉行の配下で,法的身分は百姓・町人と変わらなかった。
→関連項目五人組(日本史)|散切|総髪|柳沢氏
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
普及版 字通
「浪人」の読み・字形・画数・意味
【浪人】ろう(らう)にん
流浪の人。唐・王勃〔春思の賦〕僕は本(もと)浪人、
生自ら淪(しづ)む。書を懷(いだ)いて洛を去り、劍を
いて秦を辭す。字通「浪」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報