師走坊主(読み)しわすぼうず

精選版 日本国語大辞典 「師走坊主」の意味・読み・例文・類語

しわす‐ぼうず しはすバウズ【師走坊主】

〘名〙 (年の暮れはだれもが忙しくて坊主相手にされず、施し物もないところから) 姿のやつれたみすぼらしい坊主、また、その様子の者や、無用の者をたとえていう。師走浪人
浮世草子世間胸算用(1692)一「殊に極月坊主(シハスボウズ)とて、此月はいそがしきに取まぎれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「師走坊主」の意味・読み・例文・類語

しわす‐ぼうず〔しはすバウズ〕【師走坊主】

歳末には忙しい世間から相手にされず、布施も少ないところから》やつれたみすぼらしい坊主。また、みすぼらしい身なりをした人のたとえ。
「殊に―とて、(世間ノ人ガ)この月はいそがしさに取りまぎれ、親の命日も忘れ」〈浮・胸算用・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android