成り成る(読み)ナリナル

デジタル大辞泉 「成り成る」の意味・読み・例文・類語

なり‐な・る【成り成る】

[動ラ四]
でき上がる。
我が身は―・りて成り合はざる処一処あり」〈・上〉
次々になる。
男子、女子あまた生みつづけて、またそれが妻男めをとこに―・りしつつ」〈宇治拾遺・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「成り成る」の意味・読み・例文・類語

なり‐な・る【成成】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. できあがる。完成する。
    1. [初出の実例]「吾が身は成成(ナリナリ)て成り合はざる処一処(ひとところ)(あ)り」(出典古事記(712)上(道祥本訓))
  3. 順次になる。なった上に、さらになる。
    1. [初出の実例]「なりなりて元に落ぬる人をこそ色好みとは云ふべかりけれ」(出典:忠見集(960頃))

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