教育虐待(読み)きょういくぎゃくたい

知恵蔵mini 「教育虐待」の解説

教育虐待

親の子に対する行き過ぎた教育しつけのこと。「教育虐待」という言葉は、2011年12月、日本子ども虐待防止学会で武蔵大学教授の武田信子が使って以降、広く用いられるようになったとされる。具体的には、子どもが望まない習い事などを強制する、成績が下がったなどの理由で過剰に叱責する、きょうだいと比較して扱いに差をつける、などの行為が挙げられる。親が自覚なく行っているケースが少なくないことや、子どもは虐待を受けた原因が自分にあると思い込む傾向があること、心理的虐待は外傷を負わないことなどから、子どもの日常行動や精神面に異変が現れるまで発覚しにくいとされ、問題視されている。

(2017-9-12)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報