施無畏の印(読み)せむいのいん

精選版 日本国語大辞典 「施無畏の印」の意味・読み・例文・類語

せむい【施無畏】 の 印(いん)

  1. 仏語右手五指を、そろえてのばしたまま肩の高さにあげ、たなごころを外に向けた印で、施無畏功徳(くどく)を示す。
    1. 施無畏の印〈奈良県東大寺盧舎那仏像〉
      施無畏の印〈奈良県東大寺盧舎那仏像〉
    2. [初出の実例]「勝輪地蔵は左の手に旛を掛け右の手に施無畏(セムイ)の印を作て修羅道を化す」(出典地蔵菩薩霊験記(16C後)乙)
    3. [その他の文献]〔修薬師儀規布壇法〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android