有氏神社(読み)ありうじじんじや

日本歴史地名大系 「有氏神社」の解説

有氏神社
ありうじじんじや

[現在地名]神泉村下阿久原

秩父瀬ちちぶせの北北東にあたる神流かんな川右岸の河岸段丘に位置する。児玉党の祖有道惟行(遠峯)を祀ると伝える。「風土記稿」は祭神不詳、「郡村誌」は草葺不合尊を祀るとするが、この地は児玉党ゆかりの地で、氏子は児玉党の党祖を祀る神社としている。地元では有氏を「アルジ」とよび、祭日に行われる祭をアリッツァマの祭とよんでいる。この祭は有氏神社の盤台祭(県指定無形民俗文化財)と称し、正徳三年(一七一三)頃から始められていたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android