朝日櫛(読み)アサヒグシ

デジタル大辞泉 「朝日櫛」の意味・読み・例文・類語

あさひ‐ぐし【朝日×櫛】

蘇芳すおうで赤く染めたシカの角で作った櫛。元禄(1688~1704)ごろに流行
朱塗りの木製の櫛。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「朝日櫛」の意味・読み・例文・類語

あさひ‐ぐし【朝日櫛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鹿の角を蘇芳(すおう)で赤く染めて作った櫛。元祿一六八八‐一七〇四)頃に流行した。
    1. [初出の実例]「ほんのりと・黒髪山のあさひぐし」(出典:雑俳・もみぢ笠(1702))
  3. 朱の漆を塗った木櫛。

朝日櫛の補助注記

武江年表‐五」には「旭の櫛」とある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android