黒髪山(読み)クロカミヤマ

デジタル大辞泉 「黒髪山」の意味・読み・例文・類語

くろかみ‐やま【黒髪山】

栃木県日光市にある男体なんたい別称とも、奈良市北端の佐保山に続く丘陵地などともいう。[歌枕
佐賀県西南部にある山。武雄市と西松浦郡有田町の境に位置する。標高516メートル。古くから山岳信仰の山として知られ、山頂に黒髪神社がある。山の北側、雄岩・雌岩の奇岩がある付近は肥前ひぜん耶馬渓やばけいと呼ばれる景勝地。カネコシダが自生し、国指定の天然記念物になっている。

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精選版 日本国語大辞典 「黒髪山」の意味・読み・例文・類語

くろかみ‐やま【黒髪山】

  1. 栃木県日光市にある男体(なんたい)山の別称。〔文明本節用集(室町中)〕

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日本歴史地名大系 「黒髪山」の解説

黒髪山
くろかみやま

杵島郡の西端に位置する。西松浦郡有田町と伊万里市に接し、標高五九八メートルの青螺せいら山と五一八メートルの黒髪山からなる。

正応五年(一二九二)の「惣田数注文」(河上神社文書)に「黒髪社三丁」とある。峻険で稜線がとがり、谷は深い。第三紀層の上に石英粗面岩・安山岩・玄武岩が火山活動によって噴出降雨などで岩の弱い部分が削り流され断崖絶壁をなし、全山奇岩に覆われている。なかでも天童岩や雄岩・雌岩は有名で、乳待坊ちまちぼうは全山一の景勝地であり肥前耶馬渓やばけいといわれている。

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事典 日本の地域遺産 「黒髪山」の解説

黒髪山

(岡山県新見市新見)
新見癒やしの名勝遺産」指定の地域遺産。
標高647m。山中青龍寺観音堂は新見市指定重要文化財。1924(大正13)年植物学者故牧野富太郎によってアテツマンサク(新見市指定天然記念物)が発見・命名された原木がある

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「黒髪山」の解説

黒髪山
(通称)
くろかみやま

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
けいせい黒髪山
初演
享保11.1(京・嵐十次郎座)

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事典・日本の観光資源 「黒髪山」の解説

黒髪山

(佐賀県武雄市・西松浦郡有田町)
21世紀に残したい日本の自然100選」指定の観光名所。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黒髪山」の意味・わかりやすい解説

黒髪山
くろかみやま

男体山」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の黒髪山の言及

【男体山】より

…標高2484m。二荒(ふたら)山,日光山,黒髪山ともいう。北東には大真名子(おおまなご)山(2375m),小真名子山(2323m),女峰(によほう)山(2464m),赤薙(あかなぎ)山(2010m),北西には太郎山(2368m),山王帽子(さんのうぼうし)山(2085m)が連なり,戦場ヶ原,湯ノ湖を隔てた白根山(日光白根)などとともに日光火山群を形成する。…

【山内[町]】より

…東にある武雄市を間に郡内の他町から離れ,飛地となっている。周囲は山地で,北西に青螺(せいら)山(599m),黒髪山(518m),南に神六(じんろく)山(447m)があり,この山々に発する川はやがて合して松浦川となる。黒髪山は西松浦郡有田町,西有田町との境にあり,石英粗面岩,安山岩などが浸食作用をうけて全山が奇岩絶壁をなし,景勝地として知られる。…

※「黒髪山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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