木野浦村(読み)きのうらむら

日本歴史地名大系 「木野浦村」の解説

木野浦村
きのうらむら

[現在地名]小木町木野浦

小木町おぎまち村の北・東にある。東は小比叡こびえ川を挟んで清士岡せいじがおか(現羽茂町)。北は小比叡村。小木町村より小木街道(現国道三五〇号)と浜より小木街道に結ばれる御上使ごじようし道が通る。弘安八年(一二八五)六月一日の佐渡守護北条宣時下知状(河崎村史料編年志)に「木浦」とある。ただしこの木浦きのうらは小木半島全体をさしていたとみられ、その中心地も小木町の上野うわの辺りとされるので、木浦の遺称地であろう。万治元年(一六五八)宿根木しゆくねぎ村と田野浦たのうら村とが三崎野みさきの一〇ヵ村の入会野山について境界争いをしたとき、野面公事として調停に当たった(同年「返答書」高津庄兵衛家蔵)当村の茂左衛門・久左衛門は、羽茂本間氏の給人であったといわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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