本巣九郷(読み)もとすきゆうごう

日本歴史地名大系 「本巣九郷」の解説

本巣九郷
もとすきゆうごう

本巣郡に散在した国衙領。のち宝鏡ほうきよう(現京都市上京区)大慈だいじ院領。見延みのべ有里ありさと三橋みつはし(現糸貫町)浅木あさぎ(現真正町)曾井そい(現本巣町曾井中島)、しけおみ・すすき名・犬丸名・いはつき名(以上現在地不明)の九郷(村)からなる。

暦応元年(一三三八)一一月二二日に「有里」が水無瀬みなせ社御影堂料所として光厳上皇より寄進されている(「光厳上皇院宣」水無瀬神宮文書)。その後、後光厳天皇後室の崇賢門院(藤原仲子)領となり、守護土岐氏が知行していたが、明徳の乱により没収され、明徳元年(一三九〇)六月一七日貞親が他の国衙領とともに四〇〇貫文で請負っている(「貞親請文」宝鏡寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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