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斎藤妙椿 さいとう みょうちん

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

斎藤妙椿 さいとう-みょうちん

1411-1480 室町時代の武将。
応永18年生まれ。斎藤利永の子(一説に弟)。美濃(みの)(岐阜県)の守護土岐成頼(とき-しげより)の守護代として,応仁(おうにん)の乱では西軍に属し活躍。近隣の東(とう)氏,長江氏をやぶり,近江(おうみ)(滋賀県),越前(えちぜん)(福井県),尾張(おわり)(愛知県),伊勢(いせ)(三重県)にも進出。歌道に通じ,一条兼良(かねよし)と親交があった。文明12年2月21日死去。70歳。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

斎藤妙椿

没年:文明12.2.21(1480.4.1)
生年:応永18(1411)
室町時代の武将。美濃国(岐阜県)守護土岐成頼の守護代。利永の子とも弟ともいうが,弟説が有力。妙椿は法号で実名は不明。利永の死により,54歳のとき家督と美濃守護代の地位を継ぐ。応仁の乱(1467~77)では西軍(山名宗全方)に属した成頼の留守を預かり,富島氏,長江氏ら東軍勢(細川勝元方)を討って美濃を制圧する一方,多くの荘園を押領して守護成頼を凌駕する勢力を築く。文明4(1472)年には六角氏救援のため近江に出兵,同5年には伊勢に出兵し,長野氏を助けて梅津城を攻略,同6年越前に出兵して甲斐氏と朝倉氏の戦いを調停,同7年再び近江に出兵,同10年織田伊勢守に加勢して尾張に出兵するなど,その軍事力は周辺の国々にも行使され,また,書状をもって飛騨の姉小路氏と三木氏との戦いを調停したり,足利義教三十三回忌法要を美濃で営んだりもした。応仁の乱終結後,成頼が足利義視・義材父子を美濃に伴ったのも,妙椿の意思によるものであった。このような妙椿の政治・軍事・経済力については,「無双の福貴,権威の者なり」(『晴富宿禰記』),「東西の運不は持是院(妙椿)の進退によるべし」(『大乗寺社雑事記』),「この者,一乱中種々張行」(『長興宿禰記』)などといわれている。文芸も好んで一条兼良とも親交があり,押領した東常縁の所領を和歌の贈答によって返還した逸話は有名。文明11年2月,可児郡明智へ引退,翌年腫れ物を患って病没した。

(谷口研語)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

さいとうみょうちん【斎藤妙椿】

1411‐80(応永18‐文明12)
戦国時代の武将。持是院(じぜいん)妙椿。妙椿は法名。美濃守護土岐氏の守護代斎藤利明(宗円)の子で,美濃斎藤氏の基礎をかためた利永の弟。妙椿は50歳まで,浄土宗西山派の善恵寺(現,岐阜県加茂郡八百津町)の塔頭(たつちゆう)持是院で僧の生活をおくるが,1460年(寛正1)兄利永の死により僧籍のまま家督をついだ。応仁の乱で西軍に属し,在京して戦った守護土岐成頼に対し,守護代として在国した妙椿は,国内の対立勢力の打倒,諸荘園の押領を行って,土岐氏をしのぐ勢力を確立した。

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世界大百科事典内の斎藤妙椿の言及

【斎藤氏】より

…(3)美濃守護代家の斎藤氏も祖先が幕府奉行人系の一族と推定される。多治見氏に代わって室町中期に守護代となり,斎藤妙椿(みようちん)は守護土岐成頼を補佐して領国経営を安定に導き,応仁の乱では西軍の一部将として重きをなした。彼はまた文化人としても著名で,東常縁(とうのつねより)等と交際があった。…

【美濃国】より

…これに対して土岐氏は,かつての目代の系譜をひく斎藤氏を守護代に任じ,斎藤氏に支配の実権をゆだねるというかたちで領国を安定化させていった。応仁・文明の乱に際し,土岐氏は西軍につき在京して戦ったが,留守をまもった斎藤妙椿(みようちん)は,国内の荘園,公領をほとんど手中におさめ,その意志が乱の動向を決定するほどの実力を確立した。この乱中の国内安定は,革手城下の繁栄をもたらし,一条兼良をはじめ多くの文化人が城下にあつまり,ここに一大文化圏が形成された。…

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