母理郷(読み)もりごう

日本歴史地名大系 「母理郷」の解説

母理郷
もりごう

和名抄」東急本・名博本・元和古活字本に記載され、訓を欠くが、モリであろう。同書高山寺本が母国郷とするのは山国やまくに・母理両郷からの誤写であると考えられる。「出雲国風土記」によれば、意宇おう郡一一郷のうちで郡家の南東三九里余に郷長の家があり、地名は古くは文理もりで、所造天下大神大穴持命が長江ながえ(永江山、現伯太町)に来て「出雲国は、我が静まり坐さむ国と、青垣山廻らし賜ひて、玉と珍で直し賜ひて、守りまさむ」といったことに由来するという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android