文理（読み）ブンリ

デジタル大辞泉

ぶん‐り【文理】

１ 物事のすじめ。条理。
２ 文章の筋道。文脈。
３ 文科と理科。「文理学部」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ぶん‐り【文理】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 物事の筋目。あや。きめ。
   1. [初出の実例]「ただ人欲いまだつきざるが故に、思ひは文理を失て妄念となり」(出典：集義和書（1676頃）一〇)
   2. [その他の文献]〔管子‐水地〕
3. ② 文章のすじみち。文脈。
   1. [初出の実例]「もとより愚痴短才なれば、文理(ぶんリ)不通にして」(出典：仮名草子・身の鏡（1659）下)
   2. [その他の文献]〔旧唐書‐陸扆伝〕
4. ③ 文科と理科。「文理学部」

もん‐り【文理】

1. 〘 名詞 〙 仏語。表現することばとそれによって表現される道理。文句と道理。
   1. [初出の実例]「色譬_二理上之文_一。香譬_二文下之理_一。搗蓯和合者。譬_下必須_二文理_一相称為_上レ化也」(出典：法華義疏（７Ｃ前）四)
   2. 「聖教の文理を待べからず」(出典：正法眼蔵随聞記（1235‐38）四)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【文理】ぶんり

文章条理。〔中庸、三十一〕裕柔、以て容るに足り、～齊中正、以てるに足り、理密察、以て別るに足る。

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出典　平凡社「普及版 字通」