産石(読み)ウブイシ

デジタル大辞泉 「産石」の意味・読み・例文・類語

うぶ‐いし【産石】

出産直後に炊く産立うぶたて飯の膳にのせる1個または数個小石。川や軒下の雨だれ跡や氏神境内から拾ってくる。産神うぶがみのやどったものと考えられている。力石

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精選版 日本国語大辞典 「産石」の意味・読み・例文・類語

うぶ‐いし【産石】

  1. 〘 名詞 〙 出産直後に供する産飯(うぶめし)にそえる小石で、川原、軒下の雨だれ跡や氏神の境内などから拾ってきた。産神(うぶがみ)御神体という地方もあり、産神の霊をかたどったものと考え、赤子にあてがって霊を補強しようとする呪術信仰に基づく。のちには、赤子の歯や頭を丈夫にするためなどという。

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