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産神 うぶがみ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

産神
うぶがみ

妊婦と生児を守ってくれるということで信仰された神。日本では産の忌があり,出産は穢れ多いものとして神参りを遠慮させられたが,産神だけは産屋の忌のなかへ入って守ってくれるものと信じられていた。

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デジタル大辞泉の解説

うぶ‐がみ【産神】

出産の前後を通じて、妊産婦や胎児・生児を守り、また、出産に立ち会い見守ってくれるとされている神。うぶのかみ。
産土神(うぶすながみ)」に同じ。

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百科事典マイペディアの解説

産神【うぶがみ】

おぶの神とも。出産の神。産のけがれのある者は神祭りを避けるが,産神だけは産屋にきて産婦と生児を守るとされた。出産直後氏神などから迎えた小石を産飯や酒とともに供え,この産石を神体ともする。

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世界大百科事典 第2版の解説

うぶがみ【産神】

出産の前後を通じて不浄を忌まず,産婦と生児を守ってくれる神。ウブサマウノカミオブノカミなどともいう。ウブもオブも産を意味するウムと同じ語源からきているが,愛媛県南部では小児の魂をウブという。産のけがれのあるものは神参りを避けるのがふつうであるが,産神だけは特別で,進んで産屋の忌の中に入ってきて産婦を守るものと信じられていた。産神は出産と同時に産屋にきて,3日目か七夜には立つと考えられているが,熊本県阿蘇地方では帯祝の日からまつりはじめるという。

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大辞林 第三版の解説

うぶがみ【産神】

産土神うぶすながみ 」に同じ。
産婦と生児を守護する神。地方により山神やまのかみ・箒神ほうきがみ・厠神かわやがみ・子安神などであるとする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

産神
うぶがみ

出産に立ち会う神をいう。産神については各地によっていろいろな信仰がある。山の神をもって産神とすることが東北地方に多くみられ、産気づくと夫が馬を引いて山の神を迎えにいく。山中で馬が身震いをしたり鳴いたりすると、山の神が乗り移ったと解して家に帰る。するとまもなく出産となるという。産神にはこのほか箒(ほうき)神、便所神などがある。箒神を産神とする所は多く、この神がこないと生まれないといい、女は箒をまたいではいけないという。便所神を産神とする所は関東に多く、女は平素便所をよく掃除すると、きれいな子が生まれるという。なお、生児の初宮参りには便所に連れて行き、米、かつお節などをあげる風習がある。[大藤時彦]

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世界大百科事典内の産神の言及

【産神問答】より

…人間は生まれたときにすでに一生の運命が定められているという民俗的観念に基づいて作られた昔話群のうち,出生時に運命を定める神(産神)が話の中に登場する場合の昔話をとくに〈産神問答〉と総称している。ふとしたことから,ある者が産神たちがこれから生まれる子どもの運命を決めているのを聞きつけ,当事者たちがその運命から逃れようと努力するがやはりそのとおりになってしまうという展開をする話が多いが,神への供応などによって運命を変えることに成功する話もある。…

【産土神】より

…すなわち産土神は,ウブスナなる所生の土地にまつられた神として祖先または自分を含めた郷党社会を守護する神社ないし神格をいうのである。なお平安末期より〈産神〉の語が《今昔物語集》などに見え,室町時代には〈産神〉〈氏神〉ともにウブスナと読むことがあり,近世には産神を奉じる者を〈産子(うぶこ)〉と呼ぶにいたる。産土神(産神)と産子の関係は語義の上からもおのずと子供の出生に関連し,近世には初宮参りや一般の氏神参りを〈産土参(うぶすなまいり)〉と称したことも多い。…

【神】より

… したがって,人間の一生の大事である出産儀礼は,出産に伴う血穢があるため,神道の神は,これを不浄とみなしてタブーの対象とした。ところがウブガミ(産神)と称される出産時の守護霊は,穢を忌避せず,妊婦と赤児を守護するカミである。神道の神が,死穢については仏教に,産穢についてはウブガミにそれぞれ機能をゆだねていることがわかる。…

【出産】より

…現在の産院となるまでには,産小屋,下屋(げや),ニワ,ナンドなどの長い歴史がある。産室に臨んで分娩を助け,母と子を守ってくれる神を産神(うぶがみ)という。一般に神は産の忌の間は避けるものであったが,産神だけは特別で,産に立ち会って産婦と生児を守り,生児の運命までもつかさどる神と信じられている。…

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