荷重痕(読み)かじゅうこん(英語表記)load cast

岩石学辞典 「荷重痕」の解説

荷重痕

荷重構造(load structure)と同義.円みを帯びた砂の突起で,重い砂がその下部の泥に沈んでできたソール・マークである.動きの方向は基本的に垂直である.この語はシュロックが初期に使用した(flow-cast)に代わるもので,flow-castは水平または水平に近い動きによって形成された構造を含むと再定義された.loadingまたはload-castingは,grooveやfluteのような初期に形成された構造を強調したもの[Kuenen : 1953].泥質堆積物の上に砂層が乗る場合に,差別的な荷重によって生じるソール・マーク.これでできた構造を荷重構造という[木村ほか : 1973].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android