蕗原庄(読み)ふきはらのしよう

日本歴史地名大系 「蕗原庄」の解説

蕗原庄
ふきはらのしよう

「吾妻鏡」文治二年(一一八六)三月一二日の乃貢未済庄々注文に「信濃国殿下(蕗カ)原庄」、条建長五年(一二五三)一〇月の近衛家所領目録に「信濃国 蕗原庄 姉小路中納言    篤子中宮領内    」とある。「吾妻鏡」の落は蕗の誤写であろう。蕗原は後世伯耆原・宝喜原・箒原・吹原などと書いている。

箕輪みのわ北小河内きたおごうちの無量寺の木造阿弥陀如来像は平安時代末期の造立と推定され、この像の背部墨書銘には寄進者三四名と仏師二名の名がみえるが、藤原姓が二二名も数えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android