薩隅日三州他家古城主来由記(読み)さつぐうにちさんしゆうたけこじようしゆらいゆうき

日本歴史地名大系 の解説

薩隅日三州他家古城主来由記
さつぐうにちさんしゆうたけこじようしゆらいゆうき

一冊

写本 東京大学史料編纂所(旧島津家編輯所本)・鹿児島県立図書館

解説 県立図書館本には、宝暦三年の写者鹿児島城下士米良氏(蘭叟子)序文がある。大隅国肝属郡より姫木城まで二一筆、薩摩国は川辺城から郡山城まで四二筆、日向国は真幸院・救二院で三筆、計六六ヵ所の中世の城・城主名をあげ、それぞれ由緒など簡潔な説明を付す。末尾に大隅分の追補として廻・串良・鹿野屋・曾於郡・曾木の五城をあげ説明している。近世前期の成立。作者不明だが、内容の正確さから鹿児島藩記録所(藩史局)の関係者か。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報