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郡山城 こおりやまじょう

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日本の城がわかる事典の解説

こおりやまじょう【郡山城】

奈良県大和郡山市城内町にあった平山城(ひらやまじろ)。戦国時代に筒井順慶(じゅんけい)が居城。1577年(天正5)、筒井順慶は松永久秀(ひさひで)を破って織田信長から大和国を与えられると、1580年(天正8)に本拠地を筒井城から郡山に移し、戦国城郭へと修築を開始した。1584年(天正12)、順慶が36歳の若さで没し、翌年、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)の弟秀長(ひでなが)が大和・紀伊・和泉の太守として100万石で入封した。秀長はさらに大規模な修築を行い、城はほぼ完成した。秀長の死後、養子秀保が継いだが1595年(文禄4)に死去し、豊臣家は2代で断絶した。その後、増田長盛(ましたながもり)が郡山20万石で入封した。長盛は城の修築を続け、外堀普請(ふしん)によって城郭の規模が定まったとされる。1600年(慶長5)の関ヶ原の戦いの後、長盛は除封となり、水野勝成・松平忠明が入封し、近世城郭へと改修した。水野・松平・本多氏へと城主が替わり、1742年(享保9)に甲府城(山梨県甲府市)から柳沢吉保の子吉里が15万石で転封となった。以来、代々柳沢氏が居城し、明治維新を迎えた。明治になって城は取り壊されたが、石垣や堀の遺構が残っている。現在、城跡は公園化され、梅林門、月見櫓(つきみやぐら)、大手東隅櫓、多聞櫓が復元されて散策道が整備されている。JR関西本線郡山駅から徒歩15分。または近鉄橿原線近鉄郡山駅から徒歩7分

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

郡山城

戦国武将の筒井順慶が1580(天正8)年に築城。その後、豊臣秀吉の弟・秀長が入城し、大和、紀伊、和泉の三国の100万石を領有した。大坂城を守る上で重要な城とされ、大規模な城郭造りが進んだ。現在の大部分はその頃に造られたとされる。徳川幕府時代の1724(享保9)年、柳沢吉里が甲斐の国から郡山に封ぜられ、明治政府ができるまで柳沢氏が治めた。

(2013-03-21 朝日新聞 朝刊 奈良1 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

こおりやま‐じょう〔こほりやまジヤウ〕【郡山城】

奈良県大和郡山市にあった城。筒井順慶が天正8年(1580)より築城。同11年天守閣建造。犬伏城。

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世界大百科事典 第2版の解説

こおりやまじょう【郡山城】

奈良県大和郡山市にある城。郡山付近には室町時代に郡山氏,薬園(やくおん)(矢興)氏らの在地領主が成長,もともと在地領主の居館であったとみられる。1506年(永正3),郡山氏も加わる大和筒井氏方西脇衆が郡山城に拠って細川政元の武将赤沢宗益の軍と戦い,敗れた。これが当城の初見。以後戦国時代を通じて,筒井方の拠点の城の一つとなった。80年(天正8)織田信長は当城以外の大和の城割りを命じ,当城を筒井順慶に与えた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

郡山城
こおりやまじょう

(1)南北朝期から戦国期にかけての山城(やまじろ)。広島県安芸高田(あきたかた)市吉田町吉田の郡山にあり、吉田郡山城という。安芸国吉田荘(しょう)の地頭から国人領主化し、さらに戦国大名となった毛利(もうり)氏の本城である。標高約400メートルの山頂に本丸を設け、南に二の丸・三の丸、西に姫丸などの曲輪(くるわ)があり、毛利元就(もとなり)はこの城を本拠として各地に転戦していった。1591年(天正19)元就の孫輝元(てるもと)のとき、広島に城を移して廃城となった。
(2)戦国期~江戸期の平山城(ひらやまじろ)。奈良県大和郡山(やまとこおりやま)市城内町にあり、普通、大和郡山城とよばれ、犬伏城ともいう。奈良盆地の中央に位置し、佐保川の支流、秋篠(あきしの)川と富雄(とみお)川の中間に突き出た形の台地の上に築かれた。織田信長から大和一国を与えられた筒井順慶(つついじゅんけい)が1578年(天正6)以降築城に着手、さらに85年豊臣(とよとみ)秀吉の弟秀長(ひでなが)が入城し、紀伊・和泉(いずみ)・大和100万石の大守にふさわしい城に大増改築を施した。その後、増田(ました)、水野、松平、本多と城主はかわり、1724年(享保9)柳沢吉里(やなぎさわよしさと)が入り、歴代相継いで明治維新に至った。[小和田哲男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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