踊地(読み)おどりじ

精選版 日本国語大辞典 「踊地」の意味・読み・例文・類語

おどり‐じをどりヂ【踊地】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 踊りの地となる伴奏音楽の意 ) 歌舞伎の下座音楽の一つ。京阪の郭、揚屋茶屋などの場に用いる三味線の合方。開幕、閉幕、人物の出入りなどには太鼓入りの賑やかな囃子(はやし)も添える。
    1. [初出の実例]「よきキッカケに踊(ヲド)り地(ヂ)になり、浮いたる鳴り物。直ぐに舞台は東海道府中の宿、二丁町女郎屋の道具に変る」(出典:歌舞伎・独道中五十三駅(1827)四幕)
  3. 歌舞伎舞踊およびその伴奏三味線音楽で、はなやかな手踊りの部分をいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android