1型糖尿病(読み)いちがたとうにょうびょう(英語表記)Type 1 diabetes

共同通信ニュース用語解説 「1型糖尿病」の解説

1型糖尿病

膵臓すいぞう細胞自己免疫などによって壊れ、血糖値を下げるホルモンインスリンが分泌されない病気。インスリン不足による高血糖重症化すると意識障害などを起こすこともある。厚生労働省によると、全国の患者数は2017年10月時点で8万2千人と推定生涯にわたり血糖値を測定し、毎日注射するインスリン投与を続ける必要がある。国内の糖尿病患者の9割以上は生活習慣が主な原因で大人に多い2型糖尿病とされる。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

知恵蔵mini 「1型糖尿病」の解説

1型糖尿病

糖尿病の一種。生活習慣などにより後天的に起こる通常の糖尿病(2型糖尿病)と違い、主に自己免疫の作用によりすい臓のインスリン産生細胞(β細胞)が破壊されることにより発症する。幼少時から発症することが多いため、かつては「小児糖尿病」といわれていた。糖尿病全体の約1%を占め、日本での年間発症率は10万人につき1~2名とされる。食事・運動療法は効果がなく、かつては致死性の病気だった。現代では、根治療法はすい臓移植だけだが、毎日数回のインスリン注射で症状を抑え通常の生活をおくることができるようになっている。症状が急速に激しく出る急性1型糖尿病、劇症1型糖尿病の場合は致死性が高いため、迅速な対応が必要となる。

(2015-2-19)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

生活習慣病用語辞典 「1型糖尿病」の解説

1型糖尿病

1型糖尿病は25歳以下で発症することが多いのですが、全年齢層に及んでいます。膵臓に対する特殊な自己抗体、抗GDA抗体膵島細胞抗体(ICA)、インスリン自己抗体などが陽性である事が多く、診断価値もあります。

出典 あなたの健康をサポート QUPiO(クピオ)生活習慣病用語辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「1型糖尿病」の意味・わかりやすい解説

1型糖尿病
いちがたとうにょうびょう

糖尿病

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android