化学辞典 第2版 「4-チオウリジン」の解説
4-チオウリジン
チオウリジン
4-thiouridine
1-β-D-ribofuranosyl-4-thiouracil.C9H12N2O2S(260.27).多くの原核微生物のtRNA中に微量成分として存在する.O-アシル保護したウリジンを五硫化リンによる4-チオ化,脱アシル化して合成される.融点168~170 ℃.pK 8.2.λmax 245,331 nm(ε 5200,17000,pH 2).酸やアルカリで容易にウリジンに転換する.その生化学的機能は不明であるが,核酸中での極大吸収はより長波長側にシフトするので,分光学的トレーサーとして利用される.[CAS 13957-31-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報