グアノシン(読み)ぐあのしん(英語表記)guanosine

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グアノシン」の意味・わかりやすい解説

グアノシン
ぐあのしん
guanosine

プリンヌクレオシドの一つで、9-β(ベータ)-リボフラノシルグアニンにあたる。分子量283。グアニル酸グアノシン三リン酸GTP)、核酸などの構成成分として広く生物界に存在する。プリンヌクレオチド代謝中間体でもある。冷水アルコールに不溶であるが、温水、酸、アルカリに溶ける。RNAリボ核酸)をアルカリ加水分解して得たグアニル酸を酵素的に脱リン酸して得られる。

[笠井献一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グアノシン」の意味・わかりやすい解説

グアノシン
guanosine

リボ核酸 (RNA) の構成ヌクレオシドの一つで,グアニン (2-アミノ-6-オキシプリン) とリボースから成る (分子式 C10H13N5O5 ) 。水にほとんど溶けない。生体にはおもにリン酸と結合したヌクレオチドの形で存在する。

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