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6次の隔たり ろくじのへだたり Six Degrees of Separation

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知恵蔵2015の解説

6次の隔たり

世界中の人間は、「知り合いの知り合い」といった関係をたどっていくと、5人の仲介者を経て、6人目でつながるという考え。米国の社会心理学者スタンレー・ミルグラム(Stanley Milgram)が、米イェール(Yale)大学の教授だった1967年に行った「スモールワールド実験」が基になっている。
スモールワールド実験では、直接つながりのない相手に宛てた手紙を、まずは自分の知り合いに宛て、その後、「知り合いの知り合い」を通して転送してもらい、何人を経由して到達するかを検証した。後の研究者によって実験の精度が高められるなどしたが、結果的に、相手に到達するのは、平均すると6人目であり、この実験によって、思ったよりも「世間は狭い」というスモールワールド現象が確認できた。
「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」もネットワークを介して他人同士がつながるため、SNSを語る上で「6次の隔たり」という言葉が引き合いに出されるが、この言葉は、脚本家のジョン・グエア(John Guare)の戯曲『Six Degrees of Separation』から来ている。なお、この言葉は、世界初のSNSとして知られる「sixdegrees.com」(2000年12月に閉鎖)や、日本の代表的なSNSの一つ「GREE」の語源ともなっている。
10年4月29日にカナダの調査会社「Sysomos」が、Twitterにおけるユーザーのつながりを分析したところ、Twitterユーザーのほとんどは「5次の隔たり」以下であるという結果を発表した。また、11年11月21日に発表された、Facebookイタリアミラノ大学と行った調査でも、目標となる相手を含めた知り合いの平均が、計算上4.74。つまり「5次の隔たり」以下であることが明らかになった。このような調査結果から、近年のSNSでは、実生活よりも他人同士のつながりが「近い」ことが分かる。

(横田一輝  ICTディレクター / 2011年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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