BIS自己資本比率規制(読み)ビスじこしほんひりつきせい

百科事典マイペディア 「BIS自己資本比率規制」の意味・わかりやすい解説

BIS自己資本比率規制【ビスじこしほんひりつきせい】

1988年,BIS国際決済銀行)が国際金融業務を行う銀行の健全性や金融システム安定化の強化,また各銀行間の競争条件の一層の平等化を促進させるために設けた規制(BIS rule)。略してBIS規制と呼ぶことが多い。総資産に占める自己資本比率が一定水準以上になることを義務づけ,これが達成できない銀行には金融業務に一定の制約が課せられることになる。日本では1993年3月以降,海外営業拠点をもつ銀行に対して8%以上の自己資本が義務づけられた。1998年3月末からは,金利為替等で生じる市場リスクを対象とした第2次規制が加わった。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android