BIS規制(読み)ビスきせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「BIS規制」の意味・わかりやすい解説

BIS規制
ビスきせい

バーゼル銀行監督委員会合意された,国際銀行業務を行なう金融機関の自己資本比率規制に関する国際的な統一基準。バーゼル合意ともいう。国際決済銀行 BISに加盟する国はこの合意に基づき,各国規制措置を制定する。当初バーゼル銀行監督委員会は BISの下部組織だったが,のちに中央銀行総裁・銀行監督当局長官グループという会議の下部組織に変わった。1988年,金融の国際化が進み国際金融リスクが増大するなか,銀行経営の健全化をはかるとともに各国間の競争条件を同一にすることを目的に合意された(バーゼルI)。2004年,急速な勢いで進展するリスクの多様化・複雑化に対応するため,自己責任型・市場規律型の新BIS規制(バーゼルII)の導入が合意され,2010年には 2008~09年の世界的な金融危機を教訓にした新たな規制,バーゼルIIIの導入が決定された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「BIS規制」の意味・わかりやすい解説

BIS規制
びすきせい

バーゼル合意

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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