depleted MORB mantleの略。マントル由来の火山岩に見られる化学組成や同位体組成のバリエーションを説明するための,仮想のマントル端成分の一つ。大洋中央海嶺玄武岩(MORB)は総じて微量成分に枯渇(deplete)し,それに対応してSr同位体比が低くNd同位体比が高い特徴を示すが,その中でも最も枯渇した仮想的なマントル物質と定義される。地殻の生成などマントル物質の溶融による残滓(ざんし)として形成されたと考えられている。MORBのマグマ源となっていることから,上部マントルの大部分をこのような枯渇した物質が占めていると考えられているが,下部マントルまで占めているとする説もある。
執筆者:羽生 毅・岩森 光・宮崎 隆
参照項目:マントル地球化学端成分
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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