デジタルマルチメーター(読み)でじたるまるちめーたー(英語表記)digital multimeter

日本大百科全書(ニッポニカ) 「デジタルマルチメーター」の意味・わかりやすい解説

デジタルマルチメーター
でじたるまるちめーたー
digital multimeter

電圧電流などの入力信号を直流電圧に変換する変換回路とデジタル電圧計を組み合わせることにより、直流電圧、直流電流、交流電圧、交流電流抵抗などを1台のデジタル計器測定可能にした計器。表示桁(けた)数が4~6桁のものが一般的に多く使用されているが、高精度のものでは8~9桁のものがある。また、コンピュータ制御による自動測定を行うための通信機能として、GP-IBRS-232Cに対応するための装置であるインターフェースを装備しているものが多い。

 デジタルマルチメーターの簡易型ともいえ、小型・軽量化し、携帯に便利で低価格なものはデジタルテスタとよばれている。表示桁数は4桁程度である。

[井上正博]

『電子情報通信学会編、菅野允著『電磁気計測』改訂版(1991・コロナ社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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