EPRの逆説(読み)EPRのぎゃくせつ/いーぴーあーるのぎゃくせつ(英語表記)EPR paradox

知恵蔵 「EPRの逆説」の解説

EPRの逆説

量子力学難点として、離れた場所の物事が一気に決まる非局所性を指摘した思考実験。A.アインシュタインがB.ポドルスキー、N.ローゼンと1935年に提示、3人の名前の頭文字からこう呼ばれる。この非局所性は、量子もつれの粒子2個(EPR対)が逆方向に飛んだとき、片方の状態が観測された瞬間、もう一方の状態も決まるようなこと。82年、A.アスペらが実験で確かめた。

(尾関章 朝日新聞記者 / 2007年)

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