精選版 日本国語大辞典 「アインシュタイン」の意味・読み・例文・類語
アインシュタイン
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ドイツ生まれのユダヤ系の理論物理学者.電気会社経営者の長男として生まれる.後年アメリカに亡命し,スイス国籍も保有した.相対性理論で知られる.1900年チューリヒ工科大学卒業.1902年ベルン特許局技師.1902~1904年に統計力学を一般化した“統計熱力学”を構築し,1905年“分子の大きさの新決定法”で学位を取得.ここまでは物理化学分野の業績であり,かれは当初,物理化学者とみなされることが多かった.1905年相次いで発表された“光量子論”“ブラウン運動の理論”“特殊相対性理論”の三大業績で物理学を一変させた.1911年プラハ大学,1912年チューリヒ工科大学,1914年ベルリン大学教授に就任.この間,“固体比熱の量子論”(1907年),“一般相対性理論”(1915~1916年),“ふく射の量子論”(1916年)を発表.光量子論の業績で,1921年ノーベル物理学賞を受賞.1933年以後プリンストン高等研究所所員となる.化学で重要な論文として,ほかに“光化学的当量則の熱力学的導出”(1912年)があり,1914年の論文では“化学的変化は分子の物理的状態変化にもとづく”と述べている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
1879~1955
ドイツ生まれの理論物理学者。主に相対論,量子論,統計力学上の仕事を行う。1905年特殊相対性理論を発表,同年ブラウン運動に気体運動論的理論を応用し,これは統計力学の一つの古典となっている。またプランクの量子仮説を拡張して光量子概念を導入し,光電効果を説明した。15年特殊相対論を拡張して一般相対性理論を立てた。33年,ユダヤ人排斥を行うナチ党が政権をとったので,アメリカに帰化し,晩年は人権擁護運動や国際平和運動の熱心な支持者として活動した。21年ノーベル物理学賞受賞。翌22年来日し各地で講演を行ったことがある。
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…磁性体が磁化したことによりその試料に力学的回転運動が生ずる現象。1915年,A.アインシュタインとド・ハースWander Johannes de Haas(1878‐1960)によって発見された。磁性体の棒をつり下げ,これにコイルを巻いて電流を通じて磁化⊿Mを生ぜしめれば,磁気の担い手のもつ角運動量には, ⊿M=γ⊿Jmagで与えられる変化⊿Jmagが生ずる(γは磁気角運動量比)。…
… この背理を避けるため,20世紀初めスウェーデンのシャーリエC.V.L.Charlier(1862‐1934)は特別な配位の無限階層の宇宙を考えた。しかし無限宇宙の困難を救ったのは彼の不自然な階層構造ではなく,遠い銀河ほど速く後退しているというハッブルの法則であり,物質の存在によって宇宙空間は曲がっているというアインシュタインの一般相対論の考えであった。われわれから後退する遠い銀河からの光は波長がのび(赤方偏移)エネルギーが減少し,宇宙の地平線に近く光速度に近い速度で後退する銀河からの光の波長は限りなくのび,エネルギーは限りなく小さくなるため,オルバースの提出した困難さは除かれるのである。…
…その後の研究により,40年までには核分裂に伴い莫大なエネルギーが放出されること,核分裂が起こる際,中性子が放出されて核分裂反応が連鎖的に持続されることが確認され,核兵器実現の前提条件は整っていたといえる。
[アメリカ]
1939年,第2次世界大戦の勃発直前ドイツの核兵器開発の可能性を憂えたA.アインシュタインはアメリカの大統領ローズベルトに核開発の重要性と緊急性を訴えた。この結果,10月12日〈ウラニウム諮問委員会〉が設置され,40年6月同委員会は国防研究委員会の分科に改編され,さらに41年12月に科学研究開発局(OSRD)に移管された。…
…一方,原子や固体中に束縛されている電子は,電磁波の電界によって力を受け放出されると考えられたので,光電子のエネルギーが電磁波の強度,したがって電界ベクトルの大きさには依存しない事実は,どうしても説明することができなかったのである。 この困難は,光を波としてのみ考えるマクスウェルの理論が不十分なせいであることがアインシュタインによって05年に指摘された。アインシュタインは,光は波としての性質のほかに粒子としての性格も合わせもっていると考えた。…
…しかし相対性理論と量子力学とは,その成立の過程において興味ある対照をなしている。量子力学が,多くの実験事実からいわば強制され,N.H.D.ボーアをはじめ多数の研究者の試行錯誤の結果,徐々に最終的な型に収束したのに対し,相対性理論はほとんどA.アインシュタイン1人によって完成され,しかももっぱらきわめて理論的な整合性を動機として作られた点に著しい特色がある。これがアインシュタインをして現代でももっとも魅力ある物理学者の一人たらしめている原因であろう。…
…マクスウェルの後継者たちも統計集団を弱い相互作用をする同種の系の集合と誤解しており,この誤解は1930年代まで散見される。しかし,アインシュタインはギブズの統計力学とほぼ同じ理論を独力で作り上げた(1902‐05)のみならず,熱力学そのものにゆらぎを導入し(1906),ボルツマンの原理の内容を転倒してエントロピーから熱力学変数のゆらぎの確率分布がW=exp(S/k)で与えられるとした(1907,10)。ニュートンの光粒子説の再提唱と誤解された光量子仮説などにより,アインシュタインは過激とみなされており,統計力学の仕事はほとんど無視されていたが,物理化学分野のH.W.ネルンストが熱力学の第3法則を発見し(1905),比熱は絶対0度で0となることを示すと,プランクの熱放射式をエネルギー等分配則の代りに用いるアインシュタインの固体比熱理論(アインシュタインの比熱式)は注目され,またコロイド粒子のブラウン運動は熱運動であることを予言したアインシュタインの理論は,J.B.ペランたちの実験で検証された。…
…1955年7月に出された〈ラッセル=アインシュタイン宣言〉の呼びかけを具体化するものとして,第1回の会議がカナダ,ノバ・スコシア州のパグウォッシュで開かれた。以来,年1~2回の割合で世界各地で開かれてきているが,最初の開催地にちなんでパグウォッシュ会議と呼ばれている。…
…日独伊三国軍事同盟締結と大政翼賛会,大日本産業報国会の結成は,40年のことであったが,このときにはすでに反ファシズムの組織と言論は皆無に近かった。【鈴木 正節】
【国際的な反ファシズム文化運動】
国際的な反ファシズム文化運動の先駆としては,反戦を掲げてロマン・ロランとバルビュスが呼びかけ,ゴーリキー,アインシュタイン,ドライサー,ドス・パソスらが発起人に名を連ねる,1932年8月アムステルダムの国際反戦大会に29ヵ国2200名を集め,翌年パリで第2回大会を開催した〈アムステルダム・プレイエル運動〉,フランスの急進社会党代議士ベルジュリが主唱し,J.R.ブロック,ビルドラックらの協力した33年5月結成の〈反ファシズム共同戦線〉,ジッド,マルローらによる〈革命作家芸術家協会〉の33年における反ファシズム運動などがあげられる。しかし,それが政治的立場を超えた知識人の統一運動として定着するのは,34年の2月6日事件をまたなければならない。…
…彼は放射(電磁波)とエネルギーをやりとりして平衡状態になっている空洞の壁を振動子の集合とみなし,この振動子のエネルギーが,エネルギー量子hνを単位としたとびとびの値しかとれないとしたのである(プランクの量子仮説)。これに対しアインシュタインは振動数νの放射そのものがエネルギー量子hνから構成されているとし,光(電磁波)はエネルギーhνをもつ粒子としてふるまうと考えれば光電効果が説明できることを示した(光量子仮説)。そしてこの光量子仮説を原子構造にとり入れることによって,N.H.D.ボーアは,原子の定常状態のエネルギーはとびとびの値しかとらず,原子がエネルギー2の定常状態から
1(
2>
1)の定常状態へ遷移するとき,hν=
2-
1なる振動数νの光を放出するとして,原子スペクトルの規則性に説明を与えたのである。…
…(2)したがって,すべての光化学の初期過程――原子または分子(以下,分子で総称する)が光の吸収に続いて起こす光分解,光異性化,他の分子との衝突による失活や反応,発光,無放射遷移などの過程――は,光子1個が分子に吸収されることによって起こる〉。J.シュタルクとA.アインシュタインは独立に,上記(2)の記述を〈すべての光化学反応は,分子が光子1個を吸収することによって起こる〉と提案していたが,光吸収した分子は必ずしも化学反応を起こすとは限らないので上記のように改められた。最近,強力なパルスレーザーによって,分子が2個またはそれ以上の光子をコヒーレントに吸収して励起される多光子吸収の現象が観測されるようになったので,(2)の〈光子1個〉という記述を〈整数個の光子〉と改める必要がある。…
…ユークリッド幾何学の中に非ユークリッド幾何学のモデルが存在することは,ユークリッド幾何学の体系に矛盾がないかぎり,非ユークリッド幾何学の体系も無矛盾であること,したがって形式的な演繹体系とみるかぎり,ユークリッド幾何学と非ユークリッド幾何学は両立しうることを示している。なお,現実の時空はユークリッド的か,または非ユークリッド的かは物理学上の問題であるが,A.アインシュタインの相対性理論は後者と考えるほうが合理的であることを示している。幾何学【中岡 稔】。…
…もしも液体が完全に静止していれば,重力のため個々の微粒子は長い間には沈降していくが,液体の粘性のため,沈降速度は微粒子に働く重力に比例する。この比例係数を微粒子の移動度というが,アインシュタインは,この移動度にkBT(kBはボルツマン定数,Tは絶対温度)をかけたものがちょうど拡散係数Dに等しくなるというアインシュタインの関係式を発見した。この関係式を導くキーポイントは,微粒子も液体と熱平衡になったときは,その運動エネルギーが液体分子のそれと同じくボルツマンのエネルギー等分配則に従うということであった。…
…L.シラードはその中心にあり,さまざまなルートを利用してアメリカ政府に原爆開発を勧告した。その一つがアインシュタインによるローズベルト大統領あての書簡である。この書簡はシラードが起草し,アインシュタインを促して署名(1939年8月2日)させたものである。…
…振動子のエネルギーがhνの整数倍という不連続な値しかとらないことは,古典物理学からは理解しにくいなぞであったが,プランクは荷電粒子による光の放出の機構に未知の部分があり,それが明らかになればなぞも解けるだろうとする立場をとって,苦闘を続けた。
[光量子]
プランクの公式の革命的な含意をくみとったのはアインシュタインであった。1905年に彼は論文《光の発生と変換に関する一つの発見法的観点》を書き,振動数νの光はhνというエネルギーの粒子(光量子)の流れであるとして(光量子仮説),こう主張した。…
※「アインシュタイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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