ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「F検定」の意味・わかりやすい解説 F検定エフけんていF-test 数理統計学の検定法の一つ。2つの独立な分散 s12 ,s22 を比較するために,両者の比 (分散比,F 比) F=s12/s22 をつくり,その大小で判定する検定。標本が正規母集団から抽出されているとき,定数因子を除けば,分散は χ2 分布に従うので,F は χ2 分布に従う独立な2つの変量の比に関係する。ゆえに,F の値の分布としては,自由度が各,n1 ,n2 の χ2 分布に従う,独立な確率変数 X ,Y に対して,F=(X/n1)/(Y/n2) の従う分布を考えればよく,これを自由度 (n1,n2) の F 分布という。関数式もあるが,通常は「 F の表」がつくられている。2つの正規母集団の分散 ( σ12 ,σ12 ) が等しいかどうかの検定,あるいは,分散分析検定などで用いられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by