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K値規制 ケーちきせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

K値規制
ケーちきせい

大気汚染防止法施行規則3条に定める硫黄酸化物排出基準の算出方法で,施設単位の排出基準による規制をいう。
QK×10-3He2
一つの施設に対する硫黄酸化物の排出許容限度量 Qは,煙突の有効高 He (煙突の高さに煙が上昇する高さを加えたもの) の2乗に,地域ごとに定める定数 Kを乗じたもので,1時間あたりのノーマル立方メートル (温度0℃,圧力1気圧の状態に換算した量) の単位で表わす。これは拡散理論によるサットンの拡散式を用いたもので,煙突から排出された汚染物質が空気中で無限に拡散することを前提に,最大着地濃度は排出量に正比例し,風速と有効煙突高の2乗とに反比例して定まるとの考えに基づくものである。なお,この K値は 1968年の導入以降段階的に規制が強化されてきている。しかし,大都市やコンビナートなど大量発生地域では,拡散する大気の容量に限界があり,しかも無風状態,逆転層による閉鎖状態の出現あるいは都市内のヒートアイランド化による収斂風の発生などが,たびたび高濃度汚染を生じさせるため,74年に施設単位の規制ではなく,工場単位の総量規制が導入されるにいたった。

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