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MIA問題 エムアイエーもんだい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

MIA問題
エムアイエーもんだい

ベトナム戦争中に行方不明になったアメリカ兵をめぐるアメリカとベトナム間の問題。 MIAは Missing in Actionの略称で戦闘中に行方不明になったアメリカ兵を意味する用語。ベトナム戦争では約5万 8000人のアメリカ兵がベトナム領内で死亡し,1973年以来遺骨の返還が行われているが,アメリカ側は依然として約 2500人が行方不明であるとしている。この問題の解決を両国関係正常化の入口とみるか,出口とみるかについてはアメリカ国内にも異なる見解があるが,在郷軍人会の圧力などもあってレーガン,ブッシュ両政権は前者の立場をとってきた。他方,ベトナム側には,戦闘中の行方不明者は自国にも存在しており,戦争の傷跡の治癒は両国が共同して取組むべき問題であるとして,アメリカの要求を一方的とみなす受止め方がある。こうしたなかで 87年7月,ベッシーアメリカ大統領特使とグエン・コ・タク外相は MIA調査の一層の進展とベトナムへの人道援助の開始で合意し,91年7月には協力促進のための常設事務所がハノイに設置された。なおアメリカ国内には,ベトナム領内に戦争捕虜 Prisoners of War (POW) が残存するとの見解が根強くあるが,ベトナム側はこれを強く否定しており,アメリカ政府もそのような証拠は存在しないとしている。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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