在郷軍人会(読み)ざいごうぐんじんかい

大辞林 第三版の解説

ざいごうぐんじんかい【在郷軍人会】

各地に分立していた在郷軍人団体の統一組織。1910年(明治43)帝国在郷軍人会として発足。初め親睦・修養などを目的としたが、昭和期には軍国主義の宣伝・戦争協力を行なった。機関紙「戦友」を発行。46年(昭和21)解散。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ざいごうぐんじんかい【在郷軍人会】

現役として服役していない軍人の団体で,在郷軍人と軍人遺家族の福祉厚生や在郷軍人の戦時動員準備をおもな目的とする。各国各時代によってその性格はさまざまであるが,国家主義,軍国主義的な団体が多い。ドイツでは,対ナポレオン戦争の際に各地に生まれた遺骨収集団,墓参団を母体に19世紀末にドイツ在郷軍人会Kyffhäuserbund der dt.Landeskriegerverbändeという官製組織が結成され,政府の意図に沿いマルクス主義思想や社会民主党勢力に対抗する役割を担った。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

在郷軍人会
ざいごうぐんじんかい

現役として軍務に服さない軍人の団体の一般的名称。特定の戦争に参加した退役軍人や武功をたてた軍人に会員資格を与える場合が多い。単なる親睦(しんぼく)団体から政治的な圧力団体まで、性格はさまざまであるが、多くは退役軍人や家族の福利厚生、生活困窮者の救済、道徳や社会正義の実現などを活動領域としており、一般に愛国的、軍国主義的傾向にある。在郷軍人の団体は古代ローマ時代にすでに存在したが、非軍事的活動を目的とする在郷軍人会が現れたのは19世紀に入ってからで、第一次世界大戦前後には、アメリカの海外戦争復員協会(1914)やアメリカン・リージョン(1919)、イギリスのブリティッシュ・リージョン(1921)などの主要な団体が設立された。フランスには全国在郷軍人連盟などがある。なお、日本では帝国在郷軍人会が1910年(明治43)に組織された。1950年には各国の在郷軍人会の活動を調整する世界在郷軍人連盟がパリで結成された。[亀野邁夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ブラックフライデー

米国などで、感謝祭(11月第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。休日とする職場が多く、商店にとってはクリスマス商戦の初日に当たる。「ブラック」は、買い物客による混雑、または黒字を連想させることから。→サイ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

在郷軍人会の関連情報