精選版 日本国語大辞典 「在郷軍人会」の意味・読み・例文・類語
ざいごうぐんじん‐かいザイガウクヮイ【在郷軍人会】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 現役として軍務に服さない軍人の団体の一般的名称。親睦目的から政治的目的の団体まで、さまざまな性格の団体がある。
- [初出の実例]「伏見在郷軍人会壮丁の体操教師に聘せられて、功労多かりしとて三組木杯を送られたることもあり」(出典:風俗画報‐二九一号(1904)征露雑項)
- [ 2 ] 明治四三年(一九一〇)、陸軍省の指導により各地に散在していた在郷軍人の団体を統一してつくられた組織。大正三年(一九一四)には海軍軍人も加わった。本部を中心に、各師団管区ごとに連合支部、連隊区ごとに支部、郡市区単位に連合分会、町村、工場ごとに分会が設けられ、軍事動員の組織としての機能をもっていた。昭和二〇年(一九四五)敗戦とともに解散。帝国在郷軍人会。