N-アセチル-D-グルコサミン(読み)アセチルグルコサミン

化学辞典 第2版 の解説

N-アセチル-D-グルコサミン
アセチルグルコサミン
N-acetyl-D-glucosamine

2-acetamido-2-deoxy-D-glucose.C8H15NO6(221.21).略号GlcNAc.グルコサミンのアミノ基アセチル化したもの.D-体はキチン質をはじめ,ムコ多糖糖タンパク質糖脂質の構成成分であり,広く生物界に分布している.水またはメタノール中グルコサミンに小過剰の無水酢酸を作用させると得られる.D-体のα-ピラノース形は融点205 ℃.+64→+41°(水).β-ピラノース形は融点182~183.5 ℃.-22→+41°(水).エルソン-モルガン法を利用して検出,定量される.医薬品原料に用いられる.[CAS 7512-17-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 の解説

NアセチルDグルコサミン

 C8H15NO6 (mw221.21).

 2-アセトアミド2-デオキシグルコース,N-アセチルキトサミンともいう.GlcNAcと略す.D体が動植物微生物複合糖質,特にキチンやプロテオグリカン(ムコ多糖),糖タンパク質,糖脂質の構成成分として広く分布する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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