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無水酢酸 むすいさくさん acetic anhydride

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

無水酢酸
むすいさくさん
acetic anhydride

酢酸酸無水物。化学式 (CH3CO)2O 。無色,中性,刺激臭の液体。沸点 139.47℃ (760mmHg) ,比重 1.0850 (15℃) 。加水分解を受けて酢酸になる。アセチルセルロースの製造や,アセチル化剤または縮合剤に使われる。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

無水酢酸

医薬品や工業原料、染料などに幅広く使われる強い酸味と刺激臭を持つ液体。麻薬ヘロインの精製過程で使われることから、製造、小売業者らには麻薬取締法で、国や県への届け出が義務づけられている。ヘロインはアフガニスタン武装勢力タリバーンの資金源とされ、00年の国連安保理決議では支配下地域への無水酢酸の供給の防止が決定された。

(2009-03-30 朝日新聞 朝刊 1社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

むすい‐さくさん【無水酢酸】

酢酸2分子から水1分子が取れて縮合した形の化合物。刺激臭のある無色の液体。アセチルセルロースの製造のほか、アスピリンなどの合成原料として使用。化学式(CH3CO)2O
[補説]平成13年(2001)11月25日に改正・施行された「麻薬及び向精神薬取締法」で麻薬向精神薬原料の一つに指定されたため、無水酢酸を輸出入・製造・譲渡する場合や、盗難・紛失などが判明した場合などは、厚生労働大臣あるいは都道府県知事に届け出なければならない。

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百科事典マイペディアの解説

無水酢酸【むすいさくさん】

化学式は(CH3CO)2O。刺激臭を有する無色の液体。融点−68℃,沸点140.0℃。水と反応して酢酸になり,アルコール,セルロースなどとエステルをつくる。
→関連項目酢酸

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栄養・生化学辞典の解説

無水酢酸

 C4H6O3 (mw102.09).(CH3CO)2O.エタン酸無水物ともいう.アセチル化剤,縮合剤として使われる.

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世界大百科事典 第2版の解説

むすいさくさん【無水酢酸 acetic anhydride】

酢酸の酸無水物。化学式(CH3CO)2O。融点-68℃,沸点140.0℃の強烈な刺激臭をもつ無色の液体。クロロホルム,エーテルなどの有機溶媒に易溶。皮膚に触れると水ぶくれを生じる。水と徐々に反応して酢酸になるが,無機酸が存在すると急激に反応する。また無機塩基と激しく反応して酢酸塩となる。第三アミンの存在下にアルコールと反応して酢酸エステルを生じ,アンモニアまたはアミンと反応してアセトアミドを生じる(アセチル化)。

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大辞林 第三版の解説

むすいさくさん【無水酢酸】

酢酸二分子が脱水縮合してできる有機化合物。化学式(CH3CO)2O 酢酸の蒸気を高温で適当な触媒の上に通すなどして得る。無色、刺激臭のある中性の液体。皮膚に触れると火傷やけどを起こす。水と徐々に反応して酢酸となる。化学工業上、重要な原料。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

無水酢酸
むすいさくさん
acetic anhydride

酸無水物の一つで、酢酸2分子から1分子の水をとった組成をもつ。
 工業的には、アセトアルデヒドの酸化により直接無水酢酸をつくる方法と、酢酸の熱分解により発生させたケテンを酢酸と反応させる方法により製造されている。刺激臭をもつ無色の液体で、皮膚につけると水疱(すいほう)や炎症を生ずる。蒸気は催涙性をもっている。水には約2.7%溶けて、水と反応して徐々に酢酸になり、エタノール(エチルアルコール)に溶けて徐々に反応して酢酸エチルになる。これらの反応は酸があると促進される。エーテルなどの有機溶媒に溶ける。アセチル化剤として広く使用され、セルロースをアセチル化してアセチルセルロースをつくるのに使われるほか、アスピリンなどの医薬、染料、クマリンなどの香料の合成に用いられる。特定麻薬向精神薬原料に指定されている。「氷酢酸」とよばれている水の含有量が低い高純度の酢酸とは別物である。[廣田 穰]

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