20世紀西洋人名事典 の解説
D.ハロルド・リチャード バートン
Derek Harold Richard Barton
1918.9.18.(1918.9.8.説あり) -
英国の有機化学者。
グラスゴー大学教授,ロンドン大学教授。
グルーヴセンド生まれ。
ロンドン大学[42年]卒。
大卒後、1955年グラスゴー大教授を経て、’57〜78年母校のロンドン大インペリアル・カレッジ教授。後、フランスの国立天然物化学研究所長を務めた。脂環式化合物の立体配座解析の基礎を作った業績で有名。’50年セスキテルペン、ステロイドの複雑な化学反応性・物性の説明を、ハッセルが回折法で証明したいす形シクロヘキサンの概念を用いて成功。この業績により’69年ハッセルと共にノーベル化学賞を受賞。他にモニンの構造研究、アルカロイドの生合成に関する研究がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報