20世紀西洋人名事典 「D.L.ハミック」の解説
D.L. ハミック
Dalziel Llewellyn Hammick
1887 - 1966.10.17
英国の合成有機化学者。
元・オックスフォード大学講師。
ウェストノーウッド(ロンドン)生まれ。
ミュンヘン大で溶解度の研究で博士号を取得。帰国後グレイシャム・スクール等を経て1921年オックスフォード大コーパス・クリスティ・カレッジの講師として定年まで勤めた。硫黄化合物の研究で液状および弾性硫黄の構造を提案。’22年高分子ポリヒドロキシメチレンが、α‐トリヒドロキシメチレンの昇華によって生ずることを示し、同高分子は40年後商品化された。’30年ベンゼン誘導体での置換の順序を予測する規則を考案。第二次大戦中は爆薬の原料であるトルエンの供給不足解消のため、ベンゼンをトルエンに変換した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報