FK星表(読み)エフケーせいひょう(その他表記)Fundamentalkatalog

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「FK星表」の意味・わかりやすい解説

FK星表
エフケーせいひょう
Fundamentalkatalog

1879年にドイツの A.アウベルスにより出版された基準星表で,AG星表の基準星 539星 (北天) の天球上における正確な位置および固有運動を含む。 83年に南天の 83星が付加された。 J.ペータースはこの FK星表の星の位置を改良して,1907年に 925星を含む星表 NFKを出版した。その後,ハイデルベルクの天文計算研究所の A.コプフは NFKをさらに改良し,AGK2星表の基準星表として,37年に 873星を含む FK3を出版し,38年に 662星を加えた。この FK3星表の 1535個の星の位置および固有運動をより正確なものに改良し,同じ天文計算研究所の W.フリッケにより 63年に出版された基準星表が,FK4で,現在の天体位置観測,時刻位置観測をはじめ位置天文学の諸分野の研究の基礎になっている。 FK4を改良した FK5は磁気テープ化されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「FK星表」の意味・わかりやすい解説

FK星表 (エフケーせいひょう)

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百科事典マイペディア 「FK星表」の意味・わかりやすい解説

FK星表【エフケーせいひょう】

基本星表

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世界大百科事典(旧版)内のFK星表の言及

【基本星表】より

…このような事情を考慮して,無回転の慣性系において整合性のある天体の位置と運動が任意の瞬間に与えられるように,基本星表においては基本星の精密位置,固有運動および歳差定数が掲げられている。現在,国際的に公式に採用されている基本星表は,ハイデルベルクの天文計算研究所により編纂(へんさん)されたFourth Fundamental Catalogue(FK星表ともいい,略称FK4)であって,約7.5等までの精密観測歴の長い(約50年)恒星1535個が5゜四方に約1個の割合で散布されている。この基本星表には,これらの基本星の1950.0年および1975.0年における精密位置と固有運動などが掲げられている。…

※「FK星表」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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